ラスベガス半生中継XVI
2006年11月11日〜11月18日(6泊8日)
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第6日目-1:本日の朝ごはん
G2Eショウも三日目ともなれば、我々にとってはいわば予備日のようなものです。なので、今日はショウ会場には午後の比較的遅い時間に行けば良い事にして、それまでの間は、まずメインストリートステーションの朝バフェで朝ごはんをいただき、その後は同僚のリクエストに従って、サハラ通りの西にあるスポーツオーソリティに行く事にしました。
ダウンタウンでは随一との評判のメインストリートステーションのバフェですが、朝バフェに限って言えば、それほど驚くような内容ではありません。ただし、ごはんや味噌汁まで用意されているなど、ただのアメリカンブレックファストでは終わっていない点や、何より一人$5.99(税別)という料金は、さすがと言えましょう。
スポーツオーソリティでは、同僚が、息子と自分のためにインラインスケートを求めておりましたが、あれこれとためつすがめつしているうちに、有名な「ローラーブレード」と似た様な商標で、「ブレードランナー」というブランドがある事に気づきました。こちらは、ローラーブレードよりも安い傾向にあり、同僚は、「値段的にはありがたいけど安物の類似品、粗悪品だと困る」と悩んでおります。そこで、店員を呼んで、この両者はどう違うのかと聞いてみたところ、ともに同じ会社だが、ブレードランナーはより安い製品のためのブランドであるとのことだったので、同僚は安心してブレードランナーを購入しておりました。
第6日目-2:ラスベガスヒルトンのVP事情
めでたくインラインスケートを購入できた同僚をLVCCに送り届け、ワタシはラスベガスヒルトンに向かいました。目当てはもちろんピッケムポーカーだったのですが、しかし、昨年9月の時点ではまだ健在だったスポーツブック前のカウンターバーからは、もうバーリー社のゲームメーカーは一掃されてしまっておりました。
その後にはIGTのゲームキングが導入されており、そして、ピッケムポーカーのIGT版である「ピック・ア・ペア」ポーカーが、全体の半分ほどの台に入っておりました。そして、ちょっと変わった事に、同じ「ピック・ア・ペア」であっても、二種類のオッズの台が混在していました。
二種類のオッズの一番の大きな違いは、クワッズの配当が600か、500か、という点です。ただ、ペイテーブルの詳細は失念してしまいましたが、どちらにしてもフルペイではないので、ピッケムポーカーに期待する本来の威力は、この機械にはありません。
ところで、LVヒルトンと言えば、昔からなぜかJB9/6が豊富に設置してあり、今回もそれが維持されているところを確認してきました。
↑マルチデノミで、$1でも受け付けています。
ワタシはここで、ロイヤル様のプログレッシブが$7000近くまで育っている$1DDB8/5があったので手を出してみたのですが、全くいいところがないまま大やけどを負って、泣きながら退散するハメとなりました。
なお、余談ですが、LVヒルトンのスロットクラブのシステムがまたもや変更されており、昨今流行の、プレイヤーにランクをつけ、受けられる特典に差を付けるタイプとなっておりました。旧プレイヤーズカードは無効ですので、スロットクラブのブースで変更手続きをする必要があります。
第6日目-3:本日の夕ごはん
現地の友人であるMイク、Aヴぇ夫妻と、昼間、一緒にスポーツオーソリティに行った同僚の4人で、フラミンゴ通りの西にある、これまで何度も行ったことのあるイタリアンファミリーレストラン、「ノラズ」に行きました。ワタシはここのピザの大ファンで、特にスノーホワイトと言う、トマトベースのソースを塗っていない真っ白なピザと、マルゲリータを半々にしてもらうのが常だったのですが、今回は初めてスパゲティを注文してみました。
ところでワタシは、いつのころからか、米国でスパゲティを注文する事をやめてしまっております。なぜなら、それまで食べたスパゲティは、例外なくおいしくなかったからです。たぶん、「標準ゆで時間9分」と袋に書いてあるスパゲッティを13分くらいゆでると、米国クォリティのスパゲティが出来るんじゃないかと思います。しかし、今ワタシがいるのは、いつ来ても最高においしいピザを出すイタリアンファミリーレストランです。ここならきっと、おいしいスパゲッティを出してくれるはずです。そう期待して、ワタシは長年にわたって守っていた禁を解いてみたのでした。
1:前菜の、ごはんのコロッケみたいなもの(左)
と、カラマリ(イカの唐揚げ)
2:ピザも注文しています。日本では余りお目にかかれない、白い塊に見えるチーズが、たいへんおいしいです。
3:これがワタシが注文したスパゲティ。ガーリックとオリーブオイルだけでお願いしてみました。
スパゲティは、調味料を選ぶことが出来たので、ワタシは大好物であるガーリックとオリーブオイルのみの塩味でいただく事にしました。このようなオプションがあると知って、期待は嫌が応にも高まりました。
しかし、その期待はものの見事に裏切られました。味自体は、もちろん自分の好み通りですのでおいしいはおいしいのですが、麺が、これまで食べてきた他の米国のスパゲティ同様、まるで立ち食いうどんかソフト麺ように歯ごたえがありません。ぜんたい、米国にはアルデンテという概念がないのでしょうか。シーザーが「ブルータス、おまえもか」と言った時の気持ちが痛切に理解できた気がいたします。ワタシはもう、金輪際、米国でおいしいスパゲティを期待する事はないでしょう。
それにしても、この米国流スパゲティに、異議を唱える米国人はいないのでしょうか。イタリア系移民だって相当の比率を占めていると思うのですが、彼らはこの状況を許しているのでしょうか。
第6日目-4:ニューフロンティアのコンプ
楽しかった夕ごはんから変えると、いよいよ最後の夜を迎えます。日にちが変わると、もう夜明け前にはホテルを出発しなければなりません。
ところで、ニューフロンティアのスロットクラブブースの前には、こんな掲示があります。
「当ホテルにご宿泊のお客様は、全てのチャージを部屋にお付けになる事をお忘れになりませんように。そして、チェックアウトの前にスロットクラブブースにお立ち寄りになり、コンプがいくら受けられるかをお調べになられますように。たとえ僅か$5であっても、お客様はバウチャーをお受け取りになり、フロントデスクにお持ちになりますと、レストラン、映画、部屋代その他のホテルからの請求に充当させていただきます(以上、超訳)」
なんとすばらしい! こんなに親切なコンプの案内を、ワタシはかつて見たことがありません(寡聞なだけかもしれませんが)。
今回の半生中継で、ワタシはあまりゲームのお話をして参りませんでした。それは、実に全くツイておらず、ご報告できるような成果が殆ど何もなかったからですが、実際にゲームをしている時間がそれほどなかったという理由もあります。特に、ここ、ニュー・フロンティアでも、最近では少し珍しいVP「Pay The Aces」や、バーリー社の新しいビデオスロットを少し遊んだ程度で、コンプが受けられるほどと言う意識はありませんでした。しかし、せっかくこのように親切なお知らせがあるのですから、聞いてみたってバチは当たらないでしょう。そこで、ブースで調べてもらったところ、ちゃんとバウチャーは発行され、そこにはなんと$20相当のコンプと記載されているではありませんか。
確かに、新規入会ボーナスポイントや、クーポン券で回したビッグシックスで更に特別ポイントを貰ってはおりましたが、よもやまさかここまでいただけるとは思ってもいませんでした。
これで、あの臍を噛んで悔しがった史上最低の朝バフェの分も吸収できるというものです!!
それにしても、立地良く、安く、こんなに親切なコンプシステム(コンプキヨスクマシンもプレイヤーの利便としては優れていますが、人のサービスによるこの親切さが重要なのです!)を持ったホテルが消えてしまうとは、実に実に、残念な事です。
(2007.01.01)
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