第一章:前口上

 

 

 前回の「ニッポンのスロットマシン」をアップしてからさほど時をおかないある日のこと、ワタシはインターネット上に「コインマシンの世界」というウェブサイトを発見しました。そこには、米国の古いスロットマシンの見本市の紹介や、パチンコの歴史など、ワタシにとって非常に興味深いコンテンツに溢れていました。

 

 とりわけ、「新コインマシンの文化誌(新連載開始)」の目次に、「マックスアライドとバリー、IGTの関係(幻のインタビュー)」「アメリカのスロットマシンメーカーとパチスロメーカーの関係」とあるのを見つけた時は、踊りあがって喜びかけました。しかし、その目次にはハイパーリンクは張られておらず、肝心の本文はどこにもありませんでした。

 

 ワタシはページのあちこちをクリックしたり、関連しそうな他サイトを検索して調べたりしましたが、その結果判明した事は、このウェブサイトを作製されていた方は数ヶ月前に物故され、今後このサイトの更新が行われる見込みは無いということだけでした。

 

 それから数年後、ワタシは、パチスロの歴史絡みで本サイトにリンクを張ってくださっていた「パチスロ業界初まとめ 〜パチスロの歴史探訪」の存在を知り、古いパチスロやスロットマシンについていくつかの情報交換をさせていただいたことを機に、改めて調査をしてみようとネット上のあちこちを検索、徘徊しているうちに、「P業界極秘ファイル」という、「コインマシンの世界」と同じ作者が作成したものと思しきウェブサイトに行き着き、その中に重大な情報を発見しました。それが、「月刊アミューズメント・ジャパン別冊・完全保存版PACHISLOT2001(株式会社アミューズメントプレスジャパン社)」です。

 

←「月刊アミューズメントジャパン別冊・完全保存版PACHISLOT2001」表紙

 

 紹介文によると、この本には、「コインマシンの世界」ではついに発表される事の無かった「幻のインタビュー」や、「日本パチスロ発達史」などが掲載されているとのことで、それを読んだワタシは矢も盾もたまらず出版者に電話して、購入しました。3530円(送料別)でした。

 

 結果として、この本は、内容のほぼ半分がパチンコ関連企業の広告という造りであるくせになんとあこぎな値段設定であろうかと思わせるものではあるものの、例えこれが1万円と言われても、ワタシにとってはまさに買わねばならない一冊でありました。

 

 今回は、この本を出展として、「ニッポンのスロットマシン」で明らかにできないまま放置されていた謎についてお話しすると共に、ワタシの知る範囲で、この本に記されている内容に若干の補足を加えることを試みてみようと思います。

 

 なお、本サイトでは、ジェミニを開発したメーカーを「マックス社」と記述しておりますが、これは実態が同一、または同系統と思われるマックス、マックス商事、マックス製作所、マックスアライド他いくつかの社名を区別することなくまとめた呼称です。

 

 また、ワタシの個人的基準では、米国Bally社の日本語表記を「バーリー」に統一しておりますが、この本からの引用部分については、原文ママの「バリー」と記述してあります。

 

 

  ↑目次に戻る↑   第二章に行く→


 

←ホームページに戻る   ←サイトマップに戻る 

 

 

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送