続・ニッポンのスロットマシン補遺

 

 今年の8月「ニッポンのスロットマシン」の続編である「続・ニッポンのスロットマシン」を掲載いたしましたところ、ある方より、記述内容に誤りがあるとのご指摘をいただきました。その概要につきましては、「続・〜」の第三章に「重要な訂正と注釈」としてご説明いたしましたが、ご指摘下さった方からは、さらにジェミニの内部の画像までいただいておりましたので、ご紹介いたします。

 


 

 ご指摘いただいた内容は、「ジェミニにはステッピングモーターは使用されていない」というものでした。そして、このような画像をお送りくださいました。

 

 

図・1 ジェミニ全景            図・2 ジェミニのフロントドアを開けたところ。

 

 

図・3 リールユニットその1(左側面)              図・4 リールユニットその2(右側面)

 

 図・1に見える筐体自体は、バーリー社のものを流用しておりますので、今更その類似性に言及するまでもありませんので省略します。図・2〜4には、ジェミニのスロットマシンの仕組みを見ることが出来ます。

 

@:ホッパー。バーリー社の革命の象徴である払い出し装置。

A:リールギア。絵柄によって深さの異なる溝が切られている。

B:ストッパー(矢印右)&絵柄検知基板(矢印左。共に正式名称不明)。ストッパーが入った溝の深さから絵柄を検知する。

 

C:リールに仕込まれた磁石を、この部品で検知することで、現在の絵柄の位置を捕捉している。

D:補助モーター&プーリー。ストップボタンを押さないと、この補助モーターによって、リールは回転し続けます。

 

 さて、ところで、ジェミニのモデルとなったバーリー社の機械の構造は、このようになっています。

図・5 バーリー社製スロットマシンの構造

 

 「続・ニッポンのスロットマシン」の資料となったインタビュー記事には、「デザインからメカまで同一の等しい機械を作ったわけです」という記述がありましたが、これを見る限り、確かにジェミニの図に見える@〜Bは、バーリー社製品をそっくり流用して作られたことがわかります。

 

 ジェミニとしてのオリジナル部分は、バーリー社のメカに、部品Dを追加してリールの回転を維持し、さらに、現代ではステッピングモーターを使用している部分の代わりに部品Cを仕込んで、出目の制御ができるようにしたと言う部分、そして、ストッパーの作動方法を、時計仕掛けのようなメカから、ストップボタンによる電気信号で作動するようにした(上図ではその部分は見えない)の三点と言う事になります。

 

 ワタシは当初、ジェミニにステッピングモーターが搭載されているものとばかり信じ込んでおり、それに基づく誤った情報を流布しておりましたが、このご指摘のおかげで、それも訂正することができました。ご指摘下さったS川さん(仮名)、本当にどうもありがとうございました。

 

(2006.10.15)

 

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