5:ホントはこの章だけが目的だった今回の四方山

 

 

1977年、もはや風前の灯火と見えた回胴式遊技機に、新顔が現れます。

 

オリンピアは、1ゲームの料金はトークンは1枚でペイラインは1つ、ボーナスゲームが

当たっても、獲得できるトークンは最高でも僅か85枚(しかも初期型にはこのフィーチャーが

無かった)でしたが、この新製品は、1ゲームにトークン3枚がベットでき、ペイラインも5つに

増えていました。また、ボーナスゲームも、一旦そのモードに入ったら打ち止めまで一直線と

いうものだったそうです。

 

 

 店側にとってはゲーム単価がアップし、客にとってはゲーム性(と、ギャンブル性)が増した回胴式

遊技機は、以降しばらくの間、「アメリカンパチンコ」もしくは「アメパチ」と呼ばれて普及し、専門店も

あちこちに登場するまでに成長していくのでした。

 

 

これ↓は、その時代の代表的な機械、マックス製作所の「ジェミニ」です。この写真も、パチンコ・パチスロ

産業フェア2002での展示を撮影したものです。

front.jpg

Gemini

(1977)

 

 

 

 

 

ところで。

 

 

 

 

この時期、ゲームセンター業界では、メダルゲームというジャンルが既に確立されていました。現在の

メダルゲーム機の殆どは国内のゲーム機メーカー製ですが、この頃はまだ海外から輸入されたスロット

マシンが大半を占めており、そして、そのスロットマシンの殆どがバーリー社の製品でした。例えばどんな

ものであったかと言うと、こんなものが多かったのです。

5linerpro072x.jpg

5-LINES PAY

(1972)

 

んでもって、これとジェミニを比較するというと、実に実にそっくりです。

 

compare.jpg

左:ジェミニ

右:5-LINES PAY

 

そしてこのそっくりさ加減は細部に至っても同様です。まず、ジェミニのデザインをご紹介します。

 

reelwindow.jpg

ジェミニのリール窓

paytbl.jpg

ジェミニの

ペイアウトテーブル

RIMG0118.jpg

ジェミニの

コイン投入口

 

次に、バーリーのデザインはどうなっているかと言うと、

 

5linerpro300.jpg

5-LINES PAYの

リール窓周辺

 

コイン投入口などはここまで似せなくてもいいんじゃないかと思うくらいそっくりです。もしかしたら

中古のバーリーの筐体を流用しているのではないかと思うくらいです。更にもっと細かい事を言うと、

 

cherry.jpg

orange.jpg

plum.jpg

bell.jpg

seven.jpg

 

これら少々オールドファッションドな雰囲気のスロットマシンのシンボルは、同じくバーリー社の

「SUPER CONTINENTAL」で実際に使われていたリールから取り外した絵の帯(普通、リール

ストリップなどと呼ぶみたいです)からスキャンしたものなのですが、これとジェミニのシンボル

とも比較してみてください。

 

s_conti.jpg

SUPER

CONTINENTAL

(1970)

 

シンボル自体は、この時代のバーリー製品の中でも僅かに異なるバージョンがありますが、その違いの

殆どは影の描写の加減で、基本的には同じです。

 

 

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